鼎江精工

特殊環境仕様ベアリング

ジルコニアベアリング

ジルコニアは最も強度と靭性が高いセラミックスで、耐熱性、耐食性、耐酸性、耐アルカリ性、非磁性等の特性を持ち、特殊環境下、広い分野で幅広く成果を発揮します。
（材料自身耐熱温度：～400℃）

内外輪	球	保持器	使用温度	耐食性
ジルコニア	ジルコニア/窒化ケイ素/炭化ケイ素	PTFE	〜180℃	優れる
ジルコニア	ジルコニア/窒化ケイ素/炭化ケイ素	PEEK	〜240℃	優れる
ジルコニア	ジルコニア/窒化ケイ素/炭化ケイ素	総ボール	〜400℃	優れる

保持器の材質は上記意外にPFA/PET/PCTFEなど、使用用途に応じて選定いたします。

樹脂保持器の選定基準

強度：PPS>PEEK>PET>PTFE>PFA
耐熱性：PFA>PEEK>PTFE>PPS>PET
耐薬品性：PFA>PTFE>PEEK>PET>PPS

窒化ケイ素ベアリング

窒化ケイ素は破壊靭性が高く、ジルコニア材のすべての特性を持ちながら、硬度が高く、耐摩耗性に優れているため、高速回転、高温、高荷重などに適する高い耐摩耗性と機械強度の特性を生かし、ベアリング部品、半導体装置、風力発電などに利用されている。
（材料自身耐熱温度：～1000℃）

内外輪	球	保持器	使用温度	耐食性
窒化ケイ素	窒化ケイ素	PTFE	〜180℃	良い
窒化ケイ素	窒化ケイ素	PEEK	〜240℃	良い
窒化ケイ素	窒化ケイ素	総ボール	〜800℃	良い

保持器の材質は上記意外にPFA/PET/PCTFEなど、使用用途に応じて選定いたします。

樹脂保持器の選定基準

強度：PPS>PEEK>PET>PTFE>PFA
耐熱性：PFA>PEEK>PTFE>PPS>PET
耐薬品性：PFA>PTFE>PEEK>PET>PPS

炭化ケイ素ベアリング

炭化ケイ素はほかのセラミック材料と比べ、高温域(1000℃)での機械強度の低下が小さく、耐摩耗性の高い材料で、セラミック材料の中で最も硬く、耐食性に優れている。ケミカルポンプ、半導体製造装置などに利用されている。ただし、材料自身は硬度が非常に高いので、取扱いは要注意です。
（脆い為、割れやすい弱点があります。気軽にご相談ください）
（材料自身耐熱温度：～1500℃）

内外輪	球	保持器	使用温度	耐食性
炭化ケイ素	炭化ケイ素	PTFE	〜180℃	優れる
炭化ケイ素	炭化ケイ素	PEEK	〜240℃	優れる
炭化ケイ素	炭化ケイ素	総ボール	〜1000℃	優れる

保持器の材質は上記意外にPFA/PET/PPSなど、使用用途に応じて選定いたします。

樹脂保持器の選定基準

強度：PPS>PEEK>PET>PTFE>PFA
耐熱性：PFA>PEEK>PTFE>PPS>PET
耐薬品性：PFA>PTFE>PEEK>PET>PPS

樹脂ベアリング

ボールはジルコニア、窒化ケイ素、炭化ケイ素、ステンレス(SUS304 SUS440 SUS316 など)、ガラスなど、使用用途に応じて、材質を選定致します。
樹脂材料選定時、下記を参考にしてください。

材質名称	特長	耐熱温度
PTFE：ポリテトラフルオロエチレン	化学的に安定で耐熱性、耐薬品性に優れる	200℃
PEEK：ポリエーテルエーテルケトン	耐熱性（連続使用温度260℃）が高く、耐薬品性に優れる	220℃
POM：プリアセタール	自己潤滑性があり、剛性や靭性にも優れる	100℃
PP：ポリプロピレン	熱可塑性プラスチックで比重が小さく、光沢に優れる	65℃
UPE：超高分子量ポリエチレン	非常に高い耐衝撃性を持ち、耐摩擦性と自己潤滑性にも優れる	80℃
PE：ポリエチレン	耐寒性に優れる	70℃
PPS：ポリフェニレンスファイド	疲労特性、クリープ性、難熱性優れる	200℃
PET：ポリエチレンテレフタレート	強度に優れ、透明度が高い	50℃
PFA：パーフルオロアルコキシアルカン	PTFEに匹敵する特性を持ち、切削加工しかできないPTFEと異なり溶融成形できる	260℃